SMA、2024年1月から9月期の業績を発表 売上高と利益のガイダンスを下方修正、再編・改革プログラムの詳細を提示

  • 1月-9月までの売上高は105,970万ユーロ (日本円で約1,730億円)(2023年1月-9月期: 133,740万ユーロ)
  • 特別高圧連系・プロジェクトソリューション部門が再び大幅成長を記録
  • EBITDA8,350万ユーロ (2023年1月-9月期: 23,120万ユーロ)
  • 受注残は144,000万ユーロ(2023年9月30日: 202,000万ユーロ)
  • 自己資本比率は41.8% (2023年12月31日: 42.3%)
  • グループ全体の再編・改革プログラムを開始
  • 取締役会が通年のガイダンスを調整: 売上高は145,000万ユーロから15億ユーロの間、EBITDA-2,000万ユーロから2,000万ユーロの間と予想

 

2024年11月14日、ニーステタール – 2024年1月から9月期のSMA Solar Technology AG (SMA/ISIN: DE000A0DJ6J9/FWB: S92) の売上高と利益は、予想通り前年との比較で減少しました。グループの売上高は前年の13億3,740万ユーロに対し、10億5,970万ユーロに達しました。(日本円で約1,730億円)ホームソリューション部門および産業用ソリューション (C&I) 部門は、市場の減速が持続している影響を大きく受けました。こうした状況を背景に、ホームソリューション部門の売上高は1億4,700万ユーロ (2023年1月-9月期: 4億8,620万ユーロ) 、産業用ソリューション (C&I) 部門の売上高は1億4,870万ユーロ (2023年1月-9月期: 3億3,370万ユーロ) となりました。計画通り、特別高圧連系・プロジェクトソリューション部門は大幅な売上成長を記録し、2023年同期の5億1,750万ユーロに対し、7億6,400万ユーロを達成しました。

 

販売量の減少とそれに伴うグループのコストベースの増加により、グループのEBITDA (イービットディーエー: 利払い・税引き・償却前利益) は、2023年1月から9月期の2億3,120万ユーロ (EBITDAマージン: 17.3%) に対し、8,350万ユーロに減少しました(EBITDAマージン: 7.9%)。今会計年度のEBITDAには2024年第1四半期のelexon GmbH株式売却による1,910万ユーロも含まれています。また、2024年9月に子会社であるSMA Altenso GmbHがプロジェクト企業の売却に成功しました。その他、営業利益に計上された売上による利益への貢献度は、百万ユーロ未満です。

 

EBITDA (イービットディーエー: 利払い・税引き・償却前利益) は、前年同期の2億160万ユーロに対し、4,600万ユーロとなりました。これはEBITマージン4.3% (2023年1月-9月: 15.1%) に相当します。売上高の減少、価格水準の低下、利用率の低下、そしてそれに伴う固定費の補正不足により、ホームソリューション部門のEBITは–4,660万ユーロ (2023年1月-9月: 1億3,690万ユーロ)、産業用ソリューション (C&I) 部門のEBITは–7,720万ユーロ(2023年1月-9月: 1,580万ユーロ) となり、前年を大幅に下回りました。特別高圧連系・プロジェクトソリューション部門は、売上高が高水準でそれに伴う固定費の減少、また収益性の高い製品ミックスにより前年同期比で収益性が大幅に向上し、EBITは1億5,440万ユーロ (2023年1月-9月: 4,730万ユーロ) を達成しました。

 

SMAの最高経営責任者 (CEO) であるJürgen Reinertのコメント「当社の特別高圧連系・プロジェクトソリューション部門は、2024年第3四半期にも強い成長を遂げ、売上高と利益が再び不均衡なほどの大幅上昇を記録しました。一方、ホームソリューション部門と産業用ソリューション (C&I) 部門は引き続き非常に厳しい状況にあります。この流れに対抗するため、9月末からグループ全体で包括的な再編・改革プログラムを開始しました。今後数か月で、システムおよびソリューションの国際的なリーディングプロバイダーとして、SMAのさらに決定的な位置づけを行えるように、財務的、組織的基盤を築きます。当社のアプローチで、ホームソリューション部門および産業用ソリューション (C&I) 部門を将来にわたって発展させ、特別高圧連系・プロジェクトソリューション部門の競争力を引き続き強化していきます。」

 

SMAの最高財務責任者 (CFO) であるBarbara Gregorのコメント「2024年1月から9月のホームソリューション部門および産業用ソリューション (C&I) 部門の結果は、当社が開始した再編・改革プログラムの実施を進めることの重要性を浮き彫りにしています。将来的に収益性の高い成長を築くために、SMAを合理化し、効率的にし、そして柔軟な基盤を構築しています。販売数量の減少や需要の変化に合わせてコストベースを調整していきます。太陽光業界は変革期を迎えています。当社は、今回導入した措置により、今後も市場の形成において重要な役割を果たし続けていきます。」

 

当期純利益は3,470万ユーロ (2023年1月-9月: 1億8,040万ユーロ) でした。これにより、一株あたりの純利益は1.00ユーロとなりました (2023年1月-9月: 5.20ユーロ)。

 

SMAグループのフリーキャッシュフローは、純運転資本の増加により、前年の7,860万ユーロから–2億2,030万ユーロに減少しました。2024年9月30日のネットキャッシュは4,510万ユーロで、前年末の水準を下回りました (2023年12月31日: 2億8,330万ユーロ)。自己資本比率は41.8%で、 SMAは引き続き良好な自己資本基盤を有しています (2023年12月31日: 42.3%)。

 

2024年9月30日時点の受注残は14億3,830万ユーロでした (2024年6月30日: 13億4,860万ユーロ、2023年9月30日: 20億2,070万ユーロ)。このうち4分の3の10億9,870万ユーロが、製品事業によるものです(2024年6月30日: 9億8,800万ユーロ、2023年9月30日: 16億4,700万ユーロ)。

 

再編・改革プログラム

今後、SMAはシステムおよびソリューションの国際的なリーディングプロバイダーとしての地位を強化していきます。9月に当社はこの方向性を戦略的に進めると同時にホームソリューション部門および産業用ソリューション (C&I) 部門の引き続き厳しい市場に適応するために、グループ全体で再編・改革プログラムを開始しました。コストベースの大幅な削減と流動性の改善のほか、サービスポートフォリオを最適化し、新たな市場での存在感、品質とサービスへの強いコミットメントにより、持続可能で収益性の高い成長を遂げることに集中しています。当社は効率性とアジリティを高めるために、組織構造およびプロセスも最適化します。運用上のコスト削減のほか、前述の措置と想定される1億5,000万ユーロから2億ユーロのコスト削減により、2025年末までに人員削減が行われ、グローバルで最大1,100のフルタイム職種が影響を受けます。うち3分の2がドイツです。9月以降、コスト削減の一環としてポーランドの子会社では試用期間中の従業員が解雇されています。人員削減措置については、現在従業員代表の承認を待っているところです。

ホームソリューションおよび産業用ソリューション (C&I) 市場の減速は続いており、2024年9月に発表された再編・改革プログラムから派生したイニシアティブにより、今会計年度の在庫額の調整や、推定1億から1億4,000万ユーロに上る人員削減費用など、一時的な影響が生じています。さらに、会計上の減価償却費と償却費により、年次財務諸表ではEBITがさらに 2,000万ユーロから3,000万ユーロ減少すると見積もられています。現在、取締役会はEBITDAを-2,000万ユーロから2,000万ユーロ、EBITを-1億ユーロから-5,000万ユーロと予想しています。引当額は、今後も見直される可能性があります。

前述した市場の低迷により、グループの利益は14億5,000万ユーロから15億ユーロの間とわずかに下方修正されます。

 

追加情報

2024年1月から9月までの四半期報告書は、2024年11月14日午前7時にwww.sma.de/en/investor-relations/publicationsに公開されます。SMAは2024年11月14日午後1:30から開催されるアナリスト・投資家向けのカンファレンスコールで事業展開について説明します。アナリスト予想 (コンセンサス) の概要はAnalyst Coverage & Consensus | SMA Solarをご覧ください。

 

SMAについて 

SMA グループは太陽光発電および蓄電システム技術で世界を牽引しており、未来の分散型再生可能エネルギー供給を目指し、現在の規格を制定しています。SMA製品ラインには、あらゆる電力クラスの太陽光発電および蓄電システム、インテリジェントなエネルギー管理システム、電気自動車の充電ソリューション、Power-to-Gasアプリケーション向けソリューションのための、効率的な太陽光発電パワコン、バッテリーインバータ、総合的システムソリューションが幅広く含まれています。他にも総合的サービスを行っているほか、デジタルエネルギーサービスを行っています。過去20年間に設置された約132GWの総出力を有するSMAパワーコンディショナは、年間7,000万トン超のCO2排出の削減に貢献しています。数々の賞を獲得したSMAの技術は、1,600以上の特許や実用新案によって保護されています。2008 年より、グループの親会社である SMA Solar Technology AG は、フランクフルト証券取引所の Prime Standard (S92)に上場し、SDAX指数およびTecDAX指数に上場しています。

 

SMA Solar Technology AG 

Sonnenallee 1 

34266 Niestetal 

Germany 

 

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